以前からテスラの車を愛用して工場まで訪ねるぐらいイーロン・マスクを賞賛していたジャックですが、今回の件は到底許せなかったようです。
twitter を手に入れたイーロン・マスクがドナルド・トランプ元アメリカ大統領のアカウントを復活させたことに、ジャックは怒りのマッド・マックス状態でイーロンをこき下ろした声明を Instagram に投稿すると、Third Man Records の twitter アカウントを削除しました。
バーナード・マクマホン監督、エグゼクティブ・プロデューサーとしてロバート・レッドフォード、ジャック・ホワイト、T-ボーン・バーネットが参加して制作された音楽ドキュメンタリー「American Epic」が、恵比寿ガーデンシネマで公開中です。
全4エピソード5時間以上にも及ぶ大作ですが、ジャックがおもに登場するのはエピソード4です。12月1日までの限定公開なので、お時間のある方はぜひ。また東京以外でも『Peter Barakan's Music Film Festival 2022』にて全国各地で公開されているので、お時間のある方はぜひ!
ジャックが出演するのは、マーティン・スコセッシ監督の新作映画『Killers of the Flower Moon(原題)』。この映画はノンフィクション小説『花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』を原作にしたクライム・サスペンスです。
舞台は1920年代、禁酒法時代のオクラホマ州オーセージ。石油利権で富を得ていた先住民オーセージ族が、「花殺しの月の頃」と呼ばれる5月のある夜を境に、次々と謎の死を遂げる。元テキサス・レンジャーの特別捜査官トム・ホワイトは、後の初代 FBI 長官 J・エドガー・フーヴァーに命じられ捜査を開始するものの、利権や人種差別が複雑に絡み合い捜査は難航していく。はたして事件の真相は…?という内容です。
主演はロバート・デニーロとレオナルド・ディカプリオ。捜査官トム・ホワイトを演じるのはジェシー・プレモンス。豪華ですね。ジャックはジェイソン・イザベルやスタージル・シンプソンらのミュージシャン仲間と一緒に出演しているものの、劇中ミュージシャンとしてではなく、俳優として演技のみの登場になるようです。
配給は Apple TV+。撮影は昨年の10月に終わっていて、公開日は今年の11月の予定だったのが伸びてるみたいです。来年のカンヌでプレミア上映されるという噂もあるみたいなので、少し先になるかもしれません。
カントリー歌手、ロレッタ・リンがテネシー州ハリケーン・ミルズの自宅で亡くなりました。90歳でした。
カントリーミュージックにうといジャックファンにとっては、2004年の『Van Lear Rose 』で初めて、彼女を知った人も多いと思います(僕もその1人です)。ジャックがプロデュースしたこのアルバムは大ヒットし、グラミーの最優秀カントリー・アルバム賞を受賞。さらにオルタナティブ系の音楽メディアも高く評価したことで、若いファンを増やすことにもなりました。
ジャックがロレッタ・リンを支持していた理由は、もちろんミュージシャンとしてはもちろんですが、保守的なカントリーミュージックの世界で、自分の考えを伝えることができる女性ミュージシャンの先駆者だったからです。妻が避妊薬のおかげで子供を産む産まないの選択ができるようになることを歌った"The Pill"。離婚した女性に対する偏見を歌った"Rated "X""。夫を奪おうとする愛人に対して歌った"You Ain't Woman Enough (To Take My Man)"など、常に伝統的な価値観に対する反乱を表現していました。その精神は現代のカントリーミュージックだけではなく、音楽業界全体に受け継がれているのは言うまでもないことです。
リック・ルービンのポッドキャスト『Broken Record』のゲストにジャックが出演。1時間半にわたりルービンと音楽について語り合っています。途中1時間ほど過ぎた頃に飛び入りゲストとして、同じスタジオでレコーディングしていたニール・ヤングが登場します。
インタビューでジャックは、今の行われているツアーを当初スリーピースでやるつもりだったことを話しています。2020年に Saturday Night Live に出演した際に試してみたところ上手く行ったので手応えを感じていたものの、結局キーボードの演奏をどうするかが解決できず、今のクインシーを入れた4ピースにまとまったそうです。個人的には、ライブでジャックがギターとキーをあたふたと兼任してるのが好きなので、いつか3人編成も挑戦して欲しいです。
またインタビューの中では、ジャックが珍しく"Seven Nation Amy"について自ら考察。なぜ多くの人があの曲に魅了されるのか、サビの部分をギターで弾きながら分析結果を発表しています。それに対してルービンは自身の手がけた"Walk This Way"のヒットを引き合いに、ロックとヒップホップの関連性について考察しています。
他にも、ホワイト・ストライプスのキーカラーはみんなが思ってる赤と白の2色ではなく、赤と白と黒の3色だった、なんて話や、若い頃に好きだった Flat Duo Jets、Gories、Cramps なんかのガレージロックの話、などいろんな話をしています。プロ同士の話なのでいつもとは違うちょっとマニアックな話が楽しいです。ちなみに、いつも通りマシンガントークだったジャックが、乱入してきたニールおじいちゃんが喋りまくるときは、ちょっと聞き役に回るのがかわいかったです。いなくなってからは、またマシンガンでしたけど。
DC Comics の『Flashpoint Beyond』第5巻でジョーカーの本名がジャック・ホワイトであることが発表されました。
ジャックは Instagram で「昨年、アルバム「Fear of the Dawn」のアートワークをまとめる過程で、知り合いのアーティストのロブ・ジョーンズを介してDCコミックアーティスト、ミケル・ジャニンに、私のイラストをジョーカー風に描いてほしいと頼みました。(中略)宇宙には奇妙なパターンと偶然が生まれ、私たちは時にその片鱗を見るだけで、意味のあるものもあれば、意味のないものもあります。この素晴らしい作品をレコードに提供してくれたジャニン氏に、大きな感謝を捧げます。」
「DCコミックがジョーカーの名前を私にちなんで "ジャック・ホワイト "と命名してくれたことに感謝したい。彼の髪は私ほど青くないけど、嬉しいし名誉なことです。今まで自分と同じ名前の人がいないことで、私の人生は孤独な旅でした」
と報告しています。
Third Man Records は Vault Package #54『Jack White Live』を発表しました。ジャックの現在のツアー音源を違った角度から収録した青、黒、白の3色の LP と、"A Tip From You To Me" の7インチです。
LP のディスク1(ブルー・ヴァイナル)は、アルバム『Fear Of The Dawn』から演奏された曲を、曲順通りに収録したライブ・アルバム。ツアーの中から選りすぐりのベストな演奏をセレクトしています。
ディスク2(ホワイト・ヴァイナル)は、ロンドンのユニオン・チャペルでのライヴを完全収録。ライブでは初演となる "Help Me Along"、"I've Got You Surrounded (With My Love)"、"Taking Me Back (Gently) " も収録されています。
ディスク3(ブラック・ヴァイナル)は、ジャックとバンドメンバーが即興で演奏したカバー曲集。Public Domain "Wayfaring Stranger" から Stooges "I Wanna Be Your Dog"、D.O.C "It's Funky Enough"、ブルースの代表曲などを含むボリュームたっぷりの全26曲です。
さらに、"A Tip From You To Me" のブルー・カラー 7 インチ・シングルには、B面に未発表のアコースティック・ソロ・デモを収録しています。
#54パッケージの締め切りは、10月31日午前0時までです。